この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
「私が欲しいですか?お嬢様」
第26章 マスターの恋模様



「花の都」

そう呼ばれるフィレンツェ。



ルネサンスの雰囲気が今も残る
華やかで美しい町。


「ちょっと歩くけど、
ミケランジェロ広場まで行こうか?」



「あの町が見渡せるってところ??」


沙月の目が輝く。

「ああ、そうだよ」


「ぜひ!私、仕事以外で
外に出ないから行ったことないの!」


そう言って早く早く!と
手を引っ張る。

仕事以外で出ないなんて
なんて損してるんだ。

日本では見ることはない
また違う美しさがあるのに…

そんな事を思いながらも
着いていく。



「そんなに走るな。
転ぶよ?」



沙月は急に立ち止まり
純也を振り返った。


「ごめんなさい…私ったら。
年甲斐もなく…」



俺はそうやって謝る
沙月をかわいく感じる。

38歳にはどうやっても
見える顔付きではない。

彩芽ちゃんと2人で
歩いていたら母娘ではなく
姉妹にしか見えない。


「いや、いいんだ。
けど…」


話しながら沙月に歩み寄る。


「その勢いだと、いつか転ぶぞ?
ん?」



純也はそれだけ言うと
クスっと笑い、沙月の手を引き
歩き始めた。

純也のその発言が
沙月には少し気に入らなかった。

「もうっ!ひどい!
私はもう38ですよ!?
転んだりしません!」


「あははっ!」



憎まれ口を叩いていても
沙月はしっかりと
純也の手を握り返していた。

/384ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ