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「私が欲しいですか?お嬢様」
第30章 尚弥〜溢れる想い〜







ー離婚。



父の言った言葉により
事はとんとん拍子に進んだ。


もちろん義母は拒んだが
父は1度決めたことは曲げない。
手切れ金として1000万円支払うと
条件を出し、義母はしぶしぶ納得した。


「父さんもすごいよな…」


隔離されていたあの家から
出た私達兄弟は
離婚がしっかり成立するまでは
ここにいようと話合った。

ソファに座り
足を組む兄はコーヒーを片手に
私に言った。


「まぁ…行動力があるのが
父さんだからね」





父さんの話では
夫婦関係は冷めていたらしい。

忙しく世界を飛び回る父に
お金遣いが荒い義母。

最初はいい人だったが
それは父に取り入る為。
父は自分が馬鹿だったと言っていた。


あの人と出会ったころ
父は母を亡くしたばかりで
弱くなっていたのだろう。

だから、仕方ないといえば
仕方ない。









彩芽…



早く会いに行きたい。
そして抱きしめたい。



颯太は遠く離れた彩芽を想い
毎日を過ごしていた。



「もうすぐ…か」


あの家を出てから
もう3週間。

携帯は解約されていて
何もわからない状態だ。




彩芽…すぐに会いに行くから…




そう強く想い、颯太は
コーヒーを口にした。

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