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「私が欲しいですか?お嬢様」
第30章 尚弥〜溢れる想い〜



少しの間、お互い見つめあった。

尚弥の左手が頬に触れ
右の頬に唇を落とす。

チュッ…




それは言葉とは逆で
とても優しいものだった。

「………っ」



尚弥は彩芽とおでこをくっつけ
切なく苦しげな表情をする。


「…ごめん…」

そんな尚弥が発したのはたった一言。



その表情から、
その触れる優しい手から、
彩芽を想う気持ちが溢れる。


「…尚弥…さん?」


彩芽が名前を呼んだ瞬間
尚弥は彩芽をキツく抱きしめた。

ギュッー



「飛行機の手配をします。
一緒に行きますので、
会いに行きましょう。そして…」



「…?」


抱きしめられながら
言葉の続きを待つ。








「ご自分の、気持ちに
整理をつけないと、前には進めません」



だから、きちんと
自分の目で確かめる必要がある…



彩芽にもわかっていた。
わかっていたが、確かめるのは
恐かった。





彩芽はぐっと手に力を込め
ゆっくりと頷いた。



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