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「私が欲しいですか?お嬢様」
第31章 専属〜誓いをふたたび〜
北海道から東京まで
1時間と30分。
1時間30分はあっという間。
尚弥に促されるまま
飛行機に乗ったものの
彩芽は今さら緊張していた。
「ふぅ…」
さっきから何度も溜め息をつく
彩芽の緊張は尚弥にも
伝わっていた。
そんな彩芽の手に尚弥は
自らの手を重ねた。
彩芽は尚弥の横顔を見つめた。
ー大丈夫です。
その手から伝わる声。
そう言ってる気がして
彩芽は少しだけ緊張が解けた。
「え?彩芽様はここにいない?」
「はい、彩芽様は北海道にいます。
高校もあちらで通うと…」
名雲の家に訪れた颯太は
メイドの言葉に驚いていた。