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第31章 専属〜誓いをふたたび〜

「どちらまで？」


「急いで、羽田空港まで」


颯太はメイドから
北海道の別荘の住所を聞き
すぐに飛行機の手配をした。


タクシーをひろい、空港へ向かう。



焦る気持ちは何からくるのか、


ただ早く会いたいからなのか


私は何に焦る……？





颯太は変な焦りを感じ
手に汗をかいていた。



ー彩芽様には尚弥さんが
ご一緒にいます。





焦っているのはきっと
このせい。



彩芽が今一緒にいるのは
尚弥だということ…



なぜ…








何かを悟ったように答えが出る。


「ふっ……」


当たり前か…
私は連絡もできないまま
今日まで帰ってこなかったのだから。