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「私が欲しいですか?お嬢様」
第4章 執事〜尚弥〜

「社交ダンス!?何それ!
あたしそんなのやったことないのに!」
慌てるあたしに冷静に答える尚弥さん。
「大丈夫ですよ、お教えいたします」
ニコッー
ニコッー。
じゃない!!
この人こういう時だけ
目も笑ってるし!
「大丈夫だよ〜彩芽!とりあえず
まだ誰になるかわからないけど
尚弥にそれまで教えてもらってさ!」
「うぅ〜でもぉ…」
「そんな難しくないし!
とにかく、うちで少し練習しない?」
「え、詩織ん家で??」
「うん!ね、大和!」
「詩織様がよろしいのであれば…」
ニコッ。
相変わらず完璧な大和さん。
詩織との息もピッタリだし
何か、すごく大事にしてる感じ…。
「彩芽様、いかがいたしますか?
私は構いませんが…」
考えてるあたしに
そっと尚弥さんは声をかけてくれる。
「あ、はい。じゃあ…
尚弥さん教えて下さい。
詩織、お願いね…」
「よし!そうとなれば!
大和!準備させておいて」
「かしこまりました」
返事だけすると少し離れて
電話をし始めた。
「じゃあ!彩芽!
うちで待ってるからね!」
「うん!」
お互い車を待たせているので
自分達の車に乗って学園を後にした。

