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「私が欲しいですか?お嬢様」
第1章 執事〜晴人〜

ママは先に自分の部屋に。


そして、あたしもあたしの部屋となる
場所へ案内された。


「今日から、こちらが彩芽様の部屋になります」



かわいらしいベッド

ソファ

テーブル

クローゼット


シャワールームまである…


窓も大きい…


広い…何これ。

「広すぎません?…これ」


「そんなことは、ございませんよ」

はるとと呼ばれたその人は
ニッコリと微笑んだ。


紅茶を入れてくれているらしい。

「あの…」


「はい」


「聞いてもいいですか??」

優しく首を傾げる。


「あなたはママの何ですか??」


クス…

笑われた!なんで!


「失礼しました。
私の名前は晴人と申します。
桜木晴人。沙月様がこの屋敷にいた頃、
あなたのお父様、雪弥と共に
沙月様の専属執事をしておりました」



「専属?専属って何するの?」


「そうですね、生活全般です。
お食事の管理なども学校への送り迎えなども。
そして…」



カチャ…


どうぞ、レモンティーです
と出された温かい紅茶。


「あ、ありがとうございます。
…そして??」





晴人さんは妖艶に微笑み…



「夜のお相手もしますよ」





ぶっ!!!!

突然の言葉に飲んでいた紅茶を口から
吹いてしまった。


「あぁ、大丈夫ですか?
すぐシャワールームへ。
こちらは私が片しておきますので」



「ご、ごめんなさい!」


「大丈夫ですよ、さ、シャワールームへ」


こぼしてしまった紅茶を
晴人さんは片付けながら
優しく言った。


「はい…」


「タオルと着替えは置いておきます。
また食事の時に伺いますね」



そう言った晴人さんに頭を下げて
あたしはシャワールームに向かった。


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