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「私が欲しいですか?お嬢様」
第4章 執事〜尚弥〜
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学園について、練習開始から
1時間。
「もう無理だよ〜」
早くも挫折しそうになっていた。
「1度休憩いたしましょう」
「そうだね!大和!飲み物買いに行こ!」
「かしこまりました」
仲良く2人は教室を出ていく。
あたしは1人、凹みを隠せずにいた。
「彩芽様も何か飲まれますか?」
「…うん」
「では、購入してきますので。
お一人で大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫です。
お願いします」
そう返事をすると
軽く微笑み、尚弥さんは教室を出た。
飲み物を買いに行くのは
ここから結構離れた場所に行かないと
買えない。
尚弥さん、汗かいてたな。
「はぁぁー…」
こんなんでダンスなんて
できるのかな。
「真壁の教え方が下手なのですよ」
ーっ!!??
急な声にびっくりして顔をあげる。
なんで…
「颯太…さん」
そこには開いたドアに
寄りかかりこちらを見てる颯太さんがいた。
コツコツ…
少しずつ近づく足音。
「彩芽様、お手を…」
何も答えらない。
けど、身体は勝手に動く。
スッと立ち上がる。
「頭で考えずに、私だけを見ていて下さい」
そう言って、颯太さんの左手は
あたしの腰にまわった。