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「私が欲しいですか?お嬢様」
第4章 執事〜尚弥〜








食事の時間もすごく静かだった。
交わす言葉は事務的なものばかりで
気不味い空気ばかり流れる。

ベッドで本を読んでる今も
少し離れた場所に腰をかけて
尚弥さんは本を読む。



あたしは、思い切って
聞いてみることにした。

「尚弥さん」

読んでいた本をパタンと閉じて
ゆっくりこっちへ来る。

ベッドの上にいるあたしの目線に
合わせる様に膝をつけた。

「どうかなさいましたか?」

目が合う…けど感情がこもってない目。


「…今日、なんかおかしくないですか?」


「おかしい…とは??」


「…練習の後くらいから。冷たい…」


尚弥さんは少しだけ
驚いた様な顔をしたけど
またすぐに真顔になって

「そんな事はございませんよ?」


「そんなわけない!だって
ずっと目合わせないし、義務的だし…」


「………彩芽様」


「何かあるなら言って欲しいです…
なんか気不味い空気が嫌です」


「………」


何も答えてくれない尚弥さん。
怒ったのかな。

嫌になったかな。
めんどくさいのかな。



「…………ですか?」


「え…?」


「…なぜ、颯太と踊っていたのですか」


見てたの…?

「なんで…知って…」

「見ていました…」


見ていたんだ…あれを。
だから機嫌が悪いの?

「あれは、たまたま!
颯太さんが教室にきて…「あなたは!!」


「あなたはとても楽しそうにして
いました!嬉しそうにしていました!」


楽しそう…?

嬉しそうにしていた?
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