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「私が欲しいですか?お嬢様」
第5章 颯太〜愛玩〜
彩芽が練習している教室を覗いたら
彼女は1人だった。
俯いて、落ち込んでいる。
噂で聞いていたが
やはりダンスは相当苦手らしい。
…彼女は颯太を覚えていない。
だったら知らないふりをするしかない。
落ち込んでいるのを放っておく事も
できない颯太は声をかけた。
「真壁の教え方が下手なのですよ」
あくまでも執事候補の1人として。
颯太の存在に気づき彼女は
少し顔を赤らめた。
真壁、お前に教えるのは無理だ
私ならきっと…
「彩芽様、お手を…」
戸惑いながら手を出す彼女を
颯太は心の中で可愛くて可愛くて
仕方ない状態になっていた。