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「私が欲しいですか?お嬢様」
第6章 執事〜波乱〜


尚弥さんはそれから毎日
あたしにその行為をした。


わかったのは
尚弥さんの独占欲は人と比べると
断然強いということ。

あれから、あたしは
詩織の専属である大和さんとさえ
口を聞くことを許されない。


あたしがご主人のはずなのに
なんかあたしの方が立場弱くない?


「ふぅ…」


ベッドで寝返りをうつ。

ちょっと1人になりたくて
寝たふりをした。
それが成功して、尚弥さんは
今日はいつもより早く自分の部屋に
戻ってくれた。


「明日で最後…
専属が尚弥さんになるのはキツイかも」


独占欲持たれるのは嫌いじゃない。
むしろ嬉しい。
けれど、どこへ出かけるにも
執事は一緒だからキツイよね…これは。



「ほんとに、どうしよう。
専属か…なんかもういらないよ…」


そう、むしろこれが本音に近かった。

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