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「私が欲しいですか?お嬢様」
第7章 執事〜颯太〜
「あの、まさか…
夜の…あの…」
言葉につまって、
真っ赤になっていたら
颯太さんは笑いながらあたしを見た。
「クックックッ!
ご安心ください、そこまでは
情報交換されませんよ」
ですが…と髪の毛を撫でられ
「小萩や真壁には見せた事のない
お嬢様の顔を見てみたいですね」
ーっつ!!??
「もうっ!悪い冗談やめてください!」
「冗談…ではありませんが
そういったものも私共の役目ですので」
役目…
わかっていますっ。
何か言うたびに
一枚上手で返されて
結局何も言い返せなくなる。
あたしは隣に熱い体温を感じながら
窓の外を見て車に揺られていた。