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「私が欲しいですか?お嬢様」
第8章 女子会〜彩芽×詩織〜


「結構、最近なんだね…」


「うん、そうだねー!」


その前までは、
お嬢様と執事なんだよね…
詩織も初めては大和さんなのかな…

「ねぇ、詩織」

ん?とクッキーを頬張りながら
あたしの顔を見る。
顔から湯気が出そうなくらい
恥ずかしい質問。

「その、詩織は…
その、大和さんと…初めてした、の?」


「ああ…エッチ?」


ぶっ!!!
はっきり言うその言葉に
思わずオレンジジュースを吹いた。

「ちょっ!!彩芽ー!
もう!落ち着いてよぉ〜」

ゴホゴホとむせるあたしの
背中をさすりながら笑う。

あたし、今日詩織と一晩いたら
鼻血出してしまいそう。


「ごめん、ちょっと…」


「彩芽はまだ慣れてないんだね。
ごめん、ごめん」


「…いゃ…じゃ…た?」


「ん?」


「いやじゃ…なかった?」


あたしは初めてが執事というのに
まだ抵抗がある。
あそこまでは許せても
自分の初めてを…なんて。

「んー。
私の場合は、大和が合わせてくれたの。
気持ちが追いつくまでって」



え…?

追いつくまで?

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