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「私が欲しいですか?お嬢様」
第8章 女子会〜彩芽×詩織〜
「追いつくって??」
「んー。私がしたいって思えるまで
って感じかな。
私は大和を執事としても人としても
とても信用しているから
この人なら大丈夫って思えたよ」
そっか…
お互いが大事に思い合ってるんだ。
執事とお嬢様だけど
人と人だもんね。
「それより!!」
詩織がコップを勢い良く置いて
声を上げた。
「彩芽はどうなの?
結斗、尚弥、颯太!!!
3人から誰を選ぶの?」
「あー…うん…」
そんなのまだ決められない。
颯太さんはまだ今日からだし
結斗さんも、尚弥さんも
それぞれいい人だし。
「正直、よくわからないの。
それに…初めての相手になるって
聞かされて、もっと考えちゃって」
「うーん、小萩 結斗は
どんな感じだったの?」
そう言われて、結斗さんとの
日々を思い出す。
「楽しかったよ?
いつもニコニコしてて
太陽みたいな感じ…」
「真壁 尚弥は??」
「んー。ちょっと不器用だし
無愛想だけど、優しかった。
ちょっと独占欲強いのが
たまにキズだけどね」
結斗さんも、尚弥さんも
とても優しかった。
けど、あたしは時々あの人に
会いたくて仕方なかった時もあった。
「…でも、浮かぶのは
片岡 颯太…???」
まるであたしの心を
読み取るかの様に言った。
「え…なんでわかるの…?」