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昨日の夜は
第2章 真樹
「おはようございますー」

「おはようございます」

布巾でカウンターを拭くバーテンの晃の横を若い女性が二人通り過ぎていく

店の奥のロッカールームに彼女たちは消えた

晃は店の中を見回す

そんなに広くない、小さめの店だ

この辺りは同業が多い

入れ代わり立ち代わりが激しい世界であるし

この店は繁華街のメインからは少し離れている

それでも、週末でなくても客の入りがよいのは、ママの趣味がよいからかもしれない

「おはようございます」

白いミニのワンピースの彼女が入ってきた

「おはようございます、真樹さん、早いですね」

「今日は同伴はなしよ」

手を振って彼女は椅子に腰かけた

「ねぇ、お水頂戴。喉乾いちゃった」

「かしこまりました」

さっと手早く晃はグラスにミネラルウォーターを入れ真樹の前に差し出す

「ありがと。ママは?」

「さっき、ちょっと出かけました。すぐ戻りますよ」

「わかったわ」

水を飲み干すと彼女もロッカールームに向かう

派手目の衣装に着替えた二人とあいさつを交わし彼女はメイクを始めた

真樹、は、彼女の源氏名である

元々ぱっちりとした目元にマスカラとアイラインが入る

キラキラしたパウダーを顔にさっとつけグロスで唇に艶をだす

立ち上がりスカートを少し揺らすように動くと内腿に目を止める

「もう・・・やってくれたわね・・・」

ちょっと息をつくとコンシーラーを取り出した

内腿についた痕、彼の歯型を隠すようにつけた

「いやん、真樹ちゃん、それって彼氏のキスマーク?」

「彼、激しいんだぁ」

目ざとく見つけられ二人が騒いだ

「違うわよ、にゃんこ、にゃんこちゃんにやられちゃったのぉ」

「えー、にゃんこ?あやしい~」

「知り合いのネコちゃん、預かってるの

暴れん坊にゃんこで困ってるのよ」

にゃん、っと招き猫のポーズをした彼女に2人は笑った

そうして店の中に出て行った
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