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昨日の夜は
第2章 真樹
ママが奥の事務所に入っていくのを見送って真樹はカウンターの椅子に座った
「今月、お客さん少ないよね」
「そうですね、雪も降りましたし。どこもそうみたいですが」
「うーん、みんなで営業メールとか頑張ってるんだけどなぁ」
「不景気ですからね。・・・でも、うちは余所よりマシみたいですよ」
晃がチラッと周りを気にしてから真樹の耳元に顔を寄せた
「向かいの通りのシャレム、先月から閉まってるでしょう」
「改装ってきいてるわ」
「どうも違うみたいです、オーナーが逃げちゃったみたいで」
「えっ」
「店の子には改装で数日休むって言ってたらしいんですが
どうも女の子たちが不安がってるってはなしがあって。
内装業者も入ってないまま10日以上でしょう」
「そんな・・・」
「先週ぐらいからどうもよくない筋の人間がうろついていたって噂もあるんですよ」
「やだ・・・本当?」
「自分の連れが同じビルでバーテンしてるんで、そこからの話です」
「そうなんだ・・・」
「うちのママは冒険しないから堅実だと思うんですけどね
シャレムは二年前に店を広げて女の子の引き抜きも派手にやりましたからね」
そうだった・・・と真樹は思いだした
スカウトを雇っていろんな店の女の子を引き抜いて・・・
そのことでもめ事もあったのを思い出す
そのスカウトが真樹の元にもしつこく付きまとってきて晃に助けてもらったことがあった
「こわいね・・・黙って消えちゃうなんて」
「まあ、シャレムのオーナーはちょっと常識ない男って話でしたから」
「ママもシャレムのことで話に行ってたみたいですよ」
「ふぅん・・・」
「そろそろ出入り業者さんが嗅ぎ付けますよ
掛け売りの回収できないだろうから
本当にこれから納入業者さんたちも含めて大騒ぎになりますよ」
「今月、お客さん少ないよね」
「そうですね、雪も降りましたし。どこもそうみたいですが」
「うーん、みんなで営業メールとか頑張ってるんだけどなぁ」
「不景気ですからね。・・・でも、うちは余所よりマシみたいですよ」
晃がチラッと周りを気にしてから真樹の耳元に顔を寄せた
「向かいの通りのシャレム、先月から閉まってるでしょう」
「改装ってきいてるわ」
「どうも違うみたいです、オーナーが逃げちゃったみたいで」
「えっ」
「店の子には改装で数日休むって言ってたらしいんですが
どうも女の子たちが不安がってるってはなしがあって。
内装業者も入ってないまま10日以上でしょう」
「そんな・・・」
「先週ぐらいからどうもよくない筋の人間がうろついていたって噂もあるんですよ」
「やだ・・・本当?」
「自分の連れが同じビルでバーテンしてるんで、そこからの話です」
「そうなんだ・・・」
「うちのママは冒険しないから堅実だと思うんですけどね
シャレムは二年前に店を広げて女の子の引き抜きも派手にやりましたからね」
そうだった・・・と真樹は思いだした
スカウトを雇っていろんな店の女の子を引き抜いて・・・
そのことでもめ事もあったのを思い出す
そのスカウトが真樹の元にもしつこく付きまとってきて晃に助けてもらったことがあった
「こわいね・・・黙って消えちゃうなんて」
「まあ、シャレムのオーナーはちょっと常識ない男って話でしたから」
「ママもシャレムのことで話に行ってたみたいですよ」
「ふぅん・・・」
「そろそろ出入り業者さんが嗅ぎ付けますよ
掛け売りの回収できないだろうから
本当にこれから納入業者さんたちも含めて大騒ぎになりますよ」