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貴方色に染められて‥
第1章 刻まれる刺激‥
カウンターに座り直し、背後の声に耳を澄ます。
「美和ちゃん、旦那と別れなよ。俺なら悲しませないよ」
「何、言ってるの?店長、奥様いるのに‥」
‥店長‥
‥妻帯者か‥
「あの人は私の事をなんとも思ってないわ‥」
「美和ちゃん‥」
「いいの‥ただ私は刺激が欲しいだけかもしれない‥寂しいから‥だから店長も奥様を大事にしてあげて‥」
「俺、美和ちゃんと関係持ってから嫁さんとはしたくないんだ‥無理なんだ」
「‥私で満足させられているの?‥主人は私じゃ物足りない‥ってする度に言われてきたわ‥」
‥あの夜‥
‥俺は確かに気持ち良かった。
‥ただ、それだけで気になっているのか?
‥いや、なんか違うんだよな‥
‥なんなんだ‥
そんな事をぼっーと考えていた。
気がついたら後ろの2人の姿はそこにはなかった。
「マスター、後ろの2人は?」
「先程、お帰りになりましたよ」
その日、俺は何も出来ずにか自宅へ戻った。