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貴方色に染められて‥
第1章 刻まれる刺激‥
その日から仕事、帰りには必ずBARに通うようになった。

何故か、あの女が気になって仕方がなかった。


今夜は俺の職場まで押しかけてきた妻のまみと来ていた。

「ねぇ、怒っているの?」

「別に」

「ねぇ、こっち向いて」

「煩いな‥BARでキャッ、キャッするな。恥ずかしい」


場を脇前ない妻に嫌気が差す。

煙草に火を着けたその時だった。


ドアが開く音が聞こえ、ドアに目をやった。


あの女が男とBARに入ってきた。

腕を組んでいる訳ではなく男の後ろから俯きながら入りカウンターではなく又、後ろのテーブルに座った。


「一柳様‥」

マスターが俺に目配せしてきた。


「何?何?私にも教えてよ〜」

「煩い。‥マスター、タクシー呼んでくれ」


程よくしてタクシーが来たとマスターが言ってきた。


「ほら、帰れ」

「えぇ〜昴は?」

「お前といると飲んだ気がしない。さっさと帰れ」


嫌がる妻をタクシーに押し込み店内に戻った。

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