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・甘い夢 灯の煢・
第2章 ・出会い・
それに目を丸くして、喜びを隠さない夢雪を目にして苦笑してしまう煢。


「本当にショコラ好きなんですね」


それにちょっとはにかんで笑う姿が年上には見えなかった。

「母を思い出すので、ショコラがいつも好きで一緒に買いに行くのが 楽しみだったから」


そんな思い出話しを、聞けるのは嬉しかった。


そういいながらも、やはり口元に目がいってしまう煢。


自分は唇フェチだったのかと、ツッコミを入れたくなった。

話しながらショコラを口にした夢雪の、柔らかそうな唇を目にしてやはりそれを奪いたい衝動にかられる


「煢さんはどうしてショコラを?」


はっとして意識を戻す。


「ああ 僕はパティシエではあるけどシェフも兼任で オーナーが色々とやらせてくれる人だから、その点ありがたいのだけど」


話しながらも目はそらせない、煢。


「そうなんですか~色々マルチに出来る人って尊敬します」


そう言いながらも、二つ目のショコラを口にしていた時にかなり 視線を感じるなと思っていた夢雪は恥ずかしいので下を向いていた。
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