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・甘い夢 灯の煢・
第2章 ・出会い・
緊張がほぐれたのが分かったが、自分のしてしまった事に気付いて はっとして身を避けた煢。


腕は離さないままだったが


「あっ、 ごめん ごめんって言うの変だけど あの・・・」


しどろもどろになりながらも言葉はついて出た。


「最初に夢雪さんを見た時に、美味しそうにショコラを食べてくれる人だなって」


慌てつつも、話し続けた


「その表情も 可愛かったんだけど、何よりなんでか分からないんだけど唇が気になって・・・キスをしてみたいと直感的に思って」


それに驚きからけれど、落ち着いて話す夢雪が対照的だった。


「大丈夫、ちょっとびっくりしたけど」


「本当にごめんなさい なんか言ってる事も支離滅裂だよね 直感的にキスしたいなんて」


「でも、それは何となく分かります。私は抱きしめたくなる方だけど 嬉しかった時とか、だからあの 驚いたけど 大丈夫だったから。ショコラの味がしたわ煢さんの唇」


その言葉に ぞくっと反応を示してしまい 慌ててその波を消し去り 立ち上がった。

でも、振り返って 照れながら 一言を付け足す。


「それは夢雪さんの唇に残された幸せの味だよ」
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