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・甘い夢 灯の煢・
第2章 ・出会い・
「はい、右です~ああ本当に楽しかった。ありがとう煢君、私までショコラ頂いて、すみません。またお店、遊びに行っても良いですか?」


「是非~今日のお詫びに夢雪さんのBirthdayも先月だったならお祝いとお詫びかねて、オーナーからご招待も一度するようになってるんでご予約の電話を下さいませ。」


「ああ、でもそれは悪いから~」


その言葉を制したのは今度は紗姫だった。


「せっかく言って頂いた事をお断りしたらかえって失礼よ、夢雪 私まで行けて嬉しいけど~」


「一人でお食事はよりはお二人の方が楽しいでしょうからね」


「でもあそこは予約は三ヶ月待ちだって」


「大丈夫ですよ、急な事もあるので、ゲストルームの方もご用意がありますから。」


そこで車はマンションに着いた。紗姫は色々な収穫のあった夜に満足して、煢に礼をいい夢雪に目配せをしておやすみなさいをいい見送りに手を振っていてくれた。


その姿が見えなくなってからちょっと小さなため息をはいた彼女だった。


「すみません煢さん、紗姫ちゃんはいつもあんな感じで」


「元気な女性はいいと思いますよ、楽しい方ですしね」


「時折、元気過ぎて。でも凄く楽しいんです、あんな感じだけど友達思いで私なんてうっかり屋だからいつも助けて貰ってます」


それに笑ってはいけないと思いつつも笑顔になった。


「何となく分かります、夢雪さん誰かに助けて貰わないとちょっと、心配そうだから。」


それに顔を流石に上げて答える夢雪。


「そんな事ないですよ、私だってちゃんと一人暮らし出来てるし仕事だって~」


そう言われてもついからかいたくなってしまう煢。


「一人で暮らしてても、ワインはこぼしてしまうんですね」


「そ、それはちょっとしたアクシデントというか」


笑い声をたててしまった事で煢を見る。

「冗談ですよ、紗姫さんが夢雪さんをからかいたくなる気持ちはなんとなく分かるかな~ああそろそろこちらも着きますね。」


その淡い楽しい時間に名残惜しさを感じ長柄も夢雪のマンションにも着いた。


先に降りてドアをあけてくれる彼にドキドキしながらも降りた。


「わざわざ送って下さってありがとうございました。お茶くらい飲まれて行きませんか?」






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