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本当の貌
第2章 味くらべ
中本さんはいきなり俺のズボンを下ろし、
何の前振りもなく、突然フェラチオを
はじめた。

「んっ…はむっ…んっ、んっ…」

昨日、ホテルでされた時よりもずっと
激しく、いやらしい。
舌が絶妙に絡み付き、物凄い勢いで
俺を射精へと導く。

「な、中本さん…、だ、誰か来たら
どうするんですか……、うぅっ!」
「はぁむっ…、んっ、んっ、んっ…」

休憩室に、「じゅぱっ、じゅぼっ」と、
下品極まりない水音が響く。

この時間は、ほぼ間違いなく誰かが
部屋に入ってくる事は無い。
泊まりの駅係員だけが仕事をしており、
彼らは順番に休憩する。

「んっ、んっ、んっ、んっ!」
「あっ、…くっ! ダメだ、イクっ!」

強烈なバキュームフェラが、俺を
快楽の世界へ引きずり込む。
早漏ではない、むしろ遅漏気味な俺が
こんなに早く絶頂を迎えようとしている
中本さんのフェラが圧倒的過ぎる。

「んふっ…」

上目遣いで俺を見る。
笑っている。
彼女の口にしてみれは、大きすぎる
俺の肉棒。
不細工に大口を開けて咥える顔が
エロくて、エロくてたまらない。
そして、俺は彼女の口の中で絶頂を
迎えた。

「んごっ!」
「……んぁああっ! で…た…!」

下腹部が二度、三度と跳ねる。
勢いよく射精し、中本さんの口内を
精液でいっぱいにさせる。
嬉しそうに笑いながら俺の顔を
覗き込む彼女。

じゅるるるるっ…と、キャンディを
しゃぶり上げるような、美味しそうな
音を立て、俺のペニス…、いや、
精液を味わい尽くす。
中本さんの喉が、「ゴクリ、ゴクリ」
と鳴り、俺が出した精液を飲み干した。

「はぁ…、昨日2発出したのに、凄く
濃いねぇ…、さすが若い子は違うわ」

中本さんはそう言うと、口の周りを
ティッシュで拭き、立ち上がって
服装を整えた。

「それじゃ、帰るわね」
「あ…、帰るんですか…?」

俺はてっきり、これからかと思っていたのだが、
気が付けば休憩時間は残り少なかった。
まだカチカチに勃起したままの陰茎を
しまいながら、中本さんが退室するのを見送る。
すると、ドアを開けてから、俺の方へ振り返った。

「ごめんね、中途半端で…。でも、
時間もないしセックスは無理だがら
また今度ね。その時、水沢ちゃんの
キスマーク…、誰が付けたのか
教えてあげるわ」

そう言って、彼女は帰って行った。
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