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本当の貌
第2章 味くらべ
その日の夜、ずっと水沢幸恵似の
女が出演している裏DVDの事が
気になっていた。
本人ではないだろうが、モザイク
越しの顔の輪郭、あの日本人離れ
した肉体は、凄く似ていて、非常に
興味がある。
翌朝8時半に勤務を終えると、俺は
ロッカールームへ直行した。帰って
あの裏DVDをネットで調べたかった。
いつもは桑原さんが真っ先に
着替えて帰るのだが、今日はまだ
姿を見せない。
先に南田助役がやって来た。
「おう、山崎、お疲れ」
「お疲れ様です、南田助役。あの…、
桑原さんはまだ事務所ですか?」
問うと、南田助役は着替えながら
応えた。
「今日は定発の水沢さんが有給
とって休みだから、昼まで残業だ」
なるほど、そういう事か。
しかし、南田助役はいつも仕事の
引き継ぎが多いので、こんな時間に
ロッカールームにいることは稀だ。
ただ、酒が好きな人なので、朝から
飲みに行くのかもしれない。
俺は誘われるのを警戒しながら、
着替えを急いだ。
すると、その心配は南田助役の口から
不要であることを告げられた。
「ちょっと急ぐんで、先に帰るわ。
また飲みに行こうな!」
南田助役は、着替えを終え、早足で
ロッカールームを出た。
俺は安心して着替えを済ませた。
帰る途中、俺はコンビニに寄り、
桑原さんが持っていた雑誌を買った。
ネットで調べる為にも、最低限の
情報がないと調べられない。
雑誌を手にコンビニを出る。
すると、斜向かいの喫茶店の前で、
煙草を吸って待ち合わせをしている
らしい南田助役の姿を発見した。
声を掛けようか迷っていると、
待ち人が来たようだった。
「待たせちゃって、ごめんなさいね」
聞き覚えのある声……
それは、中本さんだった。
女が出演している裏DVDの事が
気になっていた。
本人ではないだろうが、モザイク
越しの顔の輪郭、あの日本人離れ
した肉体は、凄く似ていて、非常に
興味がある。
翌朝8時半に勤務を終えると、俺は
ロッカールームへ直行した。帰って
あの裏DVDをネットで調べたかった。
いつもは桑原さんが真っ先に
着替えて帰るのだが、今日はまだ
姿を見せない。
先に南田助役がやって来た。
「おう、山崎、お疲れ」
「お疲れ様です、南田助役。あの…、
桑原さんはまだ事務所ですか?」
問うと、南田助役は着替えながら
応えた。
「今日は定発の水沢さんが有給
とって休みだから、昼まで残業だ」
なるほど、そういう事か。
しかし、南田助役はいつも仕事の
引き継ぎが多いので、こんな時間に
ロッカールームにいることは稀だ。
ただ、酒が好きな人なので、朝から
飲みに行くのかもしれない。
俺は誘われるのを警戒しながら、
着替えを急いだ。
すると、その心配は南田助役の口から
不要であることを告げられた。
「ちょっと急ぐんで、先に帰るわ。
また飲みに行こうな!」
南田助役は、着替えを終え、早足で
ロッカールームを出た。
俺は安心して着替えを済ませた。
帰る途中、俺はコンビニに寄り、
桑原さんが持っていた雑誌を買った。
ネットで調べる為にも、最低限の
情報がないと調べられない。
雑誌を手にコンビニを出る。
すると、斜向かいの喫茶店の前で、
煙草を吸って待ち合わせをしている
らしい南田助役の姿を発見した。
声を掛けようか迷っていると、
待ち人が来たようだった。
「待たせちゃって、ごめんなさいね」
聞き覚えのある声……
それは、中本さんだった。