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本当の貌
第3章 成海 沙也加
真っ暗な画面に、突如、映像が映し
出された。ホテルの一室のようだ。
カメラはゆっくりと動きはじめ、
ベッドに座る一人の女を映した。
紛れもなく、水沢幸恵だった。
突然、男の声がした。
「こんにちは、まずは自己紹介を
してもらえますか?」
そう言われ、水沢さんは少し戸惑い
気味に返事をした。
「は、はい。成海…、沙也加です」
薄いグリーンのセーターにベージュ
のスカート。至って普通、むしろ地味
な印象を受ける格好だった。
しかし、服の上からでもわかる彼女
の肉感溢れる身体が、服装とのギャ
ップで、余計にそそられる。
「沙也加さん、今おいくつですか?」
「40歳です」
どうやら、このままインタビューが
続くようだ。
「普段は何をされているんですか?」
「会社で、事務員をしています」
「えっと…、ご結婚はされてるん
ですかね?」
「あ、はい。夫は同じ会社の上司
なんです……」
これは作り話だな。
水沢さんは独身だ。
人妻っていうシチュエーションを
演出するためにこういう話をさせて
いるようだ。
インタビュアーは他愛のない話を
しながら、どんどん内容を卑猥な
ものへと変化させていった。
「…初体験は何歳の時で、どんな相手
だったんですか?」
「初体験は、…17歳で……、相手は、
……45歳でした」
随分と年の離れた相手だった。
水沢さんの時代に援助交際なんて
あったとは考えにくい。仮にそうで
あったとしても、初体験が見知らぬ
男というのは……。
やはりインタビュアーも気になった
のか、彼女に質問する。
「かなり年上だったんですね。
それは、どんな関係の人ですか?
当時の彼氏ですか?」
「いえ、それは……、あの……」
苦笑しながら、水沢さん…、いや、
成海沙也加は言葉を濁している。
インタビュアーが問い詰めると、
観念したように、彼女は言った。
「義理の……、父親なんです」
さすがに驚かされた。
義理とはいえ、近親相姦とは……。
しかし、これはAVの中で作り上げた
架空の話かもしれない。
「凄いね…、じゃあ、今まで何人
くらい経験してきたの?」
彼女の目付きが変わった。上目遣い
でいやらしく笑う妖艶な顔に……
「だいたい、……400人くらいです」
……えっ⁉︎
出された。ホテルの一室のようだ。
カメラはゆっくりと動きはじめ、
ベッドに座る一人の女を映した。
紛れもなく、水沢幸恵だった。
突然、男の声がした。
「こんにちは、まずは自己紹介を
してもらえますか?」
そう言われ、水沢さんは少し戸惑い
気味に返事をした。
「は、はい。成海…、沙也加です」
薄いグリーンのセーターにベージュ
のスカート。至って普通、むしろ地味
な印象を受ける格好だった。
しかし、服の上からでもわかる彼女
の肉感溢れる身体が、服装とのギャ
ップで、余計にそそられる。
「沙也加さん、今おいくつですか?」
「40歳です」
どうやら、このままインタビューが
続くようだ。
「普段は何をされているんですか?」
「会社で、事務員をしています」
「えっと…、ご結婚はされてるん
ですかね?」
「あ、はい。夫は同じ会社の上司
なんです……」
これは作り話だな。
水沢さんは独身だ。
人妻っていうシチュエーションを
演出するためにこういう話をさせて
いるようだ。
インタビュアーは他愛のない話を
しながら、どんどん内容を卑猥な
ものへと変化させていった。
「…初体験は何歳の時で、どんな相手
だったんですか?」
「初体験は、…17歳で……、相手は、
……45歳でした」
随分と年の離れた相手だった。
水沢さんの時代に援助交際なんて
あったとは考えにくい。仮にそうで
あったとしても、初体験が見知らぬ
男というのは……。
やはりインタビュアーも気になった
のか、彼女に質問する。
「かなり年上だったんですね。
それは、どんな関係の人ですか?
当時の彼氏ですか?」
「いえ、それは……、あの……」
苦笑しながら、水沢さん…、いや、
成海沙也加は言葉を濁している。
インタビュアーが問い詰めると、
観念したように、彼女は言った。
「義理の……、父親なんです」
さすがに驚かされた。
義理とはいえ、近親相姦とは……。
しかし、これはAVの中で作り上げた
架空の話かもしれない。
「凄いね…、じゃあ、今まで何人
くらい経験してきたの?」
彼女の目付きが変わった。上目遣い
でいやらしく笑う妖艶な顔に……
「だいたい、……400人くらいです」
……えっ⁉︎