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本当の貌
第1章 肉体関係
中本さんと二人になると、彼女が
口元に笑みを浮かべて俺を見る。

「山崎君さぁ、さっきから、
水沢ちゃんの胸、見過ぎなんじゃない?」

心臓が大きく跳ねた。
中本さんは、俺が水沢さんの身体に
視線を奪われていた事に気付いていた。
少し酔っているのだろうけど、
適当に誤魔化す事も出来そうにない。

「あ、あの…」
「エッチな目だったなぁ〜」

そう言うと、中本さんはいきなり俺の
すぐ隣に座り、体を密着させてきた。
酒と香水の匂いが混ざり合い、
その独特な香りが、まるで媚薬のように
俺を興奮させる。

「水沢ちゃんと、ヤりたい?」

耳を疑うような言葉に、俺は酔いが
覚める思いだった。
しかし、中本さんは続ける。

「ヤりたいんでしょ?」
「や、ヤるって、何をです…?」

中学生のような返しをしてしまった。
すると、中本さんの両腕が俺を包み、
ハグをしなが、俺の耳もとで言った。

「セックス」

っ‼︎
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