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第1章 肉体関係

「はぁ、はぁ、…んっ、あぁ、いい！」

俺の上で、激しく腰を動かす中本さん。
上下にではなく、前後に腰をふっている。
時々、顔を上に向け、快感を
楽しむように艶かしい声を上げる。

「す、すげぇ…」

無意識に俺はそう言った。
それが嬉しかったのか、
中本さんは笑みを浮かべながら、
体を俺に密着させた。
そして、深く、濃厚なキスをしてきた。

「んっ…、ちゅっ…、はぁ、んむっ…」

唾液が絡み合う卑猥な水音が、
俺を興奮させる。
「もっと、もっと…」と、さらなる
興奮を求める。
舌が舌を愛撫し合い、激しく吸い
上げて、「ずずずっ」と、下品な
音を立てる。

「口のまわり、べちょべちょですね」
「んふっ…、こっちも……ね…」

中本さんは、そう言って腰を動かす。
繋がり合う性器の間から溢れる
愛液が、まるでローションのように
にちゃにちゃと音を立てる。

「やっぱ、若い子っていいわ…」

自分の言葉で酔いしれるように、
彼女はとてつもなくいやらしい顔を
して、激しく腰を動かした。

「あっ、そんなにしたら…、出ます」
「あんっ！あぁっ！あはぁっ！」

中本さんは、セックスに夢中になって
いるのか、俺の言葉には耳を傾ける
事なく、只管激しく腰を動かした。

コンドームをしていない、いわゆる
「生」のペニスが、人妻の膣穴に
入っている。
背徳感と罪悪感が渦巻く俺の胸中で、
一際大きく膨れ上がっているのは、
快楽への探究心だった。
こんなに興奮して、気持ちのいい
セックスは、経験がない。
様々な背景が、興奮材料となって
いるのだが、人妻の膣肉の感触が、
こんなにも気持ちがいいとは
思わなかった。

「いいっ！ イクっ！」

中本さんが絶頂を迎える。
今まで以上に激しく腰を振る。
俺も、もう限界だった。

「な、中本さんっ！ダメです！
抜かないと、膣内に出る！」

人妻の膣内に射精…
絶対にしてはいけない事なのに、
想像すると、たまらなく興奮する。
だが、今は考える余裕なんてない。
何とかしなければ……

「あぁっ！ イっく…、はあぁぁぁ！」
「ダメだ！ 出るっ‼︎」