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本当の貌
第1章 肉体関係
仰向けでベッドに背を預ける俺に、
力なく倒れかかっている中本さん。
荒い息と、上下する肩が、激しい
セックスの後であることを
物語っている。

俺は中本さんを抱きしめる格好で、
息を整えながら、快感の余韻に
浸っていた。

「はぁ、はぁ、山崎君…、なんで…、
膣内に出してくれなかったの…?」

俺は、射精する寸前に腰を引いて、
ペニスを彼女の膣から引き抜いた。
直上に向かって放たれた俺の精液は、
中本さんの背中や、頬にまで達し、
粘り気の強い白濁液が不着した。
我ながら、驚かされる勢いと
量だった。

「だ、ダメですよ。妊娠したら
どうするんですか…?
生でするのだって、まずいでしょう」

確かにあのまま、中本さんの膣内で
射精したかったという気持ちはある。
俺は今まで一度も、女性の
膣内で射精したことがない。
かなり興味はあるが、
実際にするわけにもいかない。

「んふふ、優しいね、山崎君」

中本さんも余韻に浸っているらしく、
声に色気があった。
頬についた俺の精液を指ですくい、
ペロリと舐める。

「ぁ…、濃いねぇ……。
ひょっとして、溜まってた?」
「ま、まぁ…、そうですね」

精液を舐めた時の仕草が、
たまらなくエロかった。

「なかなか素敵なセックスだったわ。
…ねぇ、私達セフレにならない?」

中本さんのその言葉に、
思わず反応し、体をビクつかせた。
彼女はくすりと笑い、さらに言った。

「こんなおばさんは嫌かしら?」
「そんな事はないですよ! けど…」

正直、中本さんとのセックスは、
最高に気持ちが良かった。
若い女には無い色気と、妖艶さ、
圧巻のテクニック。
セフレとしては申し分ない。
だが、俺は……

「……水沢ちゃんの方がいい?」

そう、やはり俺は、水沢幸恵の事が
気になる。
あの日本人離れした身体……。
味わってみたい。

「中本さん、俺はやっぱり…」
「やっぱ水沢ちゃんとヤりたいのね。
しょうがないなぁ……、でも、後悔
しないでね?」

後悔?
どういうことか、この時はよく
わからなかった。
ただ、中本さんはまだ満足していない
らしく、精液が残る俺の肉棒を
口に咥え、「二発目」を要求して
きた。

こうして俺は、同じ職場の人妻と、
肉体関係を持った。
ただこれは、この先俺を待ち受ける
淫靡な世界の幕開けでしかなかった。

続く
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