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第3章 美畜の宴

「ねえ、ママ、聞いて。 今日また待ち伏せされたの……」
制服を着替えて部屋から出てきた香里は、不機嫌そうに言った。
「この前、きっぱり断ったのに、男の子って……」
どうやら、交際を申し込んで香里に断られた同級生がしつこくて、男嫌いになりそう、というような話しらしい。

「香里ちゃん、好きな男の子いないの？ 彼氏がいたらその子も諦めるんじゃない？」
「男の子なんて、皆、同じ。 ちょっと付き合ったら俺の女みたいな顔して、不潔で……」
以前付き合った彼氏は学校でも女子に人気のあるルックス抜群の子で、香里とは美男美女同士と周囲も納得していたのだが、プレイボーイぶりに堪忍袋の緒が切れた香里は、その男の子をぶん殴って捨てたらしい。