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You are a woman. 〜Nao〜
第1章 『日常』
「ねぇ、英介は何食べるの?」

「肉にするか?」

「じゃあ赤ワインも飲もうよ」

「ああ」


尚との楽しいディナーを食べる。

他愛もない話しをしながらも尚が楽しそうに笑う姿に心が和む。


「な、尚」

「なに?」

「‥彼氏とは上手くいってるのか?」

「‥あ、あーなんとなくかなーあはは」


尚の返事は曖昧だった。


「連絡は?」

「‥ない」

「いつからだ?」

「う〜ん、もう半年近くかな?‥もうダメかもね。ほら、外人の美人さんの恋人とかいるんじゃないの?やーね、男って、直ぐに美人に靡くんだから‥」

「‥尚」

「あはは!大丈夫だよー女1人で生きていくなんて、格好イイじゃない?」


尚は無理に笑い無理に口一杯に食べ物をほお張っていた。


それ以上は聞けずに尚とのディナーを終え尚のマンションまで送り届けた。


「英介、今日はありがとう!また明日ね」

「ああ、ちゃんと寝れよ」

「‥うん‥」


思わず抱きしめて 『俺にしとけ』 と言ってしまいたい程、尚は寂しそうな表情を一瞬見せた。


「‥あはは、ごめん。らしくなーい!じゃあね、おやすみなさい」


尚はそう言うと、背を翻し手を大きく振りマンションへと入っていった。
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