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Be Loved
第1章 gemelli☆
「行ってきまーす」
「陸覇…待っ…いってきまぁす!!」
「いってらっしゃーい!!」
母の送り出す声と同時に家を出る。
ドタバタと
騒がしい朝はいつものことだが、
心臓の音がこんなにも煩い朝は初めてだ。
「りっ陸覇!!」
「ん?なぁに?」
「さっきのって…」
「さっき?」
「あの…今朝の…」
「ああ、あれね。…何?気になる?」
「えっ?あ…あぁ、うん…まぁ…」
気にならないわけが無い。
「じゃあ仕方ないから種明かししてあげる。空覇、目ぇ瞑って?」
言いつけ通り、目を瞑る。
種明かし?
そんな簡単に何を…
「…ん。」
身構えていると、唇に今朝と同じ感触。
2度目と言えど、慣れてないものは慣れていない。
「…ぷっ」
目を開けられずにいると、陸覇が吹き出す声がした。
「かっわい…あはははっ」
恐る恐る目を開けると、陸覇は笑っていて、僕の唇には二本の指。
「…~!!!!?」
「わかった?種明かし。」
「からかったな…」
「だって空覇はこうでもしないとおきないでしょう?」
「…」
ああ、してやられた。
いつも兄には、陸覇には敵わない。
「陸覇…待っ…いってきまぁす!!」
「いってらっしゃーい!!」
母の送り出す声と同時に家を出る。
ドタバタと
騒がしい朝はいつものことだが、
心臓の音がこんなにも煩い朝は初めてだ。
「りっ陸覇!!」
「ん?なぁに?」
「さっきのって…」
「さっき?」
「あの…今朝の…」
「ああ、あれね。…何?気になる?」
「えっ?あ…あぁ、うん…まぁ…」
気にならないわけが無い。
「じゃあ仕方ないから種明かししてあげる。空覇、目ぇ瞑って?」
言いつけ通り、目を瞑る。
種明かし?
そんな簡単に何を…
「…ん。」
身構えていると、唇に今朝と同じ感触。
2度目と言えど、慣れてないものは慣れていない。
「…ぷっ」
目を開けられずにいると、陸覇が吹き出す声がした。
「かっわい…あはははっ」
恐る恐る目を開けると、陸覇は笑っていて、僕の唇には二本の指。
「…~!!!!?」
「わかった?種明かし。」
「からかったな…」
「だって空覇はこうでもしないとおきないでしょう?」
「…」
ああ、してやられた。
いつも兄には、陸覇には敵わない。