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恋セヨ乙女
第3章 接近
「失礼しまーす」
放課後。
サナちゃんに呼ばれた通り私は職員室に行った。
「真優、悪いね」
「…悪いって思ってないですよね?」
「アハハ、バレた?」
今日の雑務は来月の修学旅行の資料綴じ。
「今時京都ってなくないですか?」
「うん、ないね」
なんでも修学旅行の行き先ひとつ取ってもOGがうるさいんだとか。
「なかなか不自由な面もあるのよ。寄付金沢山貰ってたりすると」
「大人の事情ですね」
元々「お嬢様学校」であっただけに古い卒業生のこの学校に対する想いは今だに強いようだ。
ただ、制服だけは某世界的デザイナーがこの学校の卒業生であり、百何十周年の記念に合わせ自身のデザインを寄贈したそうで今時のものとなっている。
可愛さと清楚さを兼ね備えた制服は、男女問わず人気だったりする。
冬服はブレザーだけど夏はセーラー服になるのも両方着られて嬉しいと生徒たちの評判も良い。
「じゃあできたら持ってきてね」
「ハイ」
今日のサナちゃんは手伝う気は全くないらしい。
私はプリントの束を抱えて職員室を後にする。
教室に戻るともうそこには誰もいなくて。
私は自分の席にプリントを置いた。
放課後。
サナちゃんに呼ばれた通り私は職員室に行った。
「真優、悪いね」
「…悪いって思ってないですよね?」
「アハハ、バレた?」
今日の雑務は来月の修学旅行の資料綴じ。
「今時京都ってなくないですか?」
「うん、ないね」
なんでも修学旅行の行き先ひとつ取ってもOGがうるさいんだとか。
「なかなか不自由な面もあるのよ。寄付金沢山貰ってたりすると」
「大人の事情ですね」
元々「お嬢様学校」であっただけに古い卒業生のこの学校に対する想いは今だに強いようだ。
ただ、制服だけは某世界的デザイナーがこの学校の卒業生であり、百何十周年の記念に合わせ自身のデザインを寄贈したそうで今時のものとなっている。
可愛さと清楚さを兼ね備えた制服は、男女問わず人気だったりする。
冬服はブレザーだけど夏はセーラー服になるのも両方着られて嬉しいと生徒たちの評判も良い。
「じゃあできたら持ってきてね」
「ハイ」
今日のサナちゃんは手伝う気は全くないらしい。
私はプリントの束を抱えて職員室を後にする。
教室に戻るともうそこには誰もいなくて。
私は自分の席にプリントを置いた。