この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋セヨ乙女
第15章 動き出した関係
「先生の家のワンちゃんらしいですよ」


「トイプードルの女の子なんです」


「へぇ…」


「誰かさんと名前は同じなのに誰かさんよりずっと可愛くて賢いんです」


「だから犬と比べないでください!」


「…真優は見たことあるの?“マユちゃん”」


「ありません。お話だけ…」


「マユは実家の犬なんで今は母親と暮らしてます」


「……そう」


サナちゃんは微妙な顔で相槌を打つ。


「何か二人仲いいね、今日は二人で来る約束したの?」


「本当はハルちゃんと三人で。でもハルちゃんが風邪で来れなくなったから」


「仕方なく二人ですよ」


先生はいつもの意地悪な顔で私を見る。


「吉野先生なんか今日はナチュラルだね」


「そう…ですか?」


「うん、なんつーかいいと思うのよ、そんな先生も。でもね…」


サナちゃんは言いにくそうに私たちを見る。


「……やっぱいいわ、今は」


「?」


「ところで真優、進路は考えてるの?」


サナちゃんは急に話の方向を変えた。
その変え方が不自然で何だろうと不安が過る。


「なんとなくですけど…」


「上に上がるの?」


「いえ、一応受験はするかもしれないけど出ると思います」


「そうね、上に行くんじゃ真優はもったいないわ」


「………」


そんなこともないと思うけど。
急に始まった進路指導に私は戸惑ってしまう。


「吉野先生、生徒たちの事頼みますね。新任でも立派な教師なんだから」



「……はい」



/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ