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恋セヨ乙女
第16章 真優と大地

「おいひい!!」
「そりゃ良かったな」
何故か大地も嬉しそうにもう一掬いしてまた口元に差し出した。
「大地の分なくなっちゃうよ」
「いいんだよ、真優に餌付けしてる方が面白くて」
「餌付け…」
「ホレ、食え!」
唇に押し付けられまた一口食べる。
一口食べればまた一口、結局大地のケーキは全部私に食べさせられた。
「よく食うな」
「人に食べさせておいてその言い種はないんじゃない?」
それから自分のお皿のケーキを食べていると大地が呆れたように私を見る。
「真優甘いモン好きだよな」
「女子の多くがそうなの」
「へぇ…」
私の一般論に大して興味もなさそうに大地が生返事する。
「…つーか大地共学じゃん?女の子と遊びに行ったりしないの?」
「行かねー」
「…どうして?」
「どうしてって…行ってほしいのかよ」
「ってゆーか普通に友達としてなら別に」
「………」
「あ、二人きりはさすがに嫌だよ。でもみんなとなら…」
「俺は嫌だ」
大地が立ち上がって私の隣に移動する。
「俺は真優だけでいい」
「………」
「何するのも真優がいい」
大地が私を抱きしめる。
いつもと違う空気がこれから始まる出来事に筋道をつけていく。
「腹いっぱいになった?」
「ま、まだ」
「…もう十分だろ」
大地が私の手のフォークを取ってテーブルに置いた。
コトンと小さくテーブルが鳴る。
フォークを抜かれた手の形を変えられぬほど私の体は緊張から動けない。
「真優…」
大地のキス。
キスなんて何度もしてきたのに今のキスは今までと全然違う。
その激しさにこれまで大地が抑えていたものに気づいた。
そんな大地がたまらなく愛しく思えた。
「そりゃ良かったな」
何故か大地も嬉しそうにもう一掬いしてまた口元に差し出した。
「大地の分なくなっちゃうよ」
「いいんだよ、真優に餌付けしてる方が面白くて」
「餌付け…」
「ホレ、食え!」
唇に押し付けられまた一口食べる。
一口食べればまた一口、結局大地のケーキは全部私に食べさせられた。
「よく食うな」
「人に食べさせておいてその言い種はないんじゃない?」
それから自分のお皿のケーキを食べていると大地が呆れたように私を見る。
「真優甘いモン好きだよな」
「女子の多くがそうなの」
「へぇ…」
私の一般論に大して興味もなさそうに大地が生返事する。
「…つーか大地共学じゃん?女の子と遊びに行ったりしないの?」
「行かねー」
「…どうして?」
「どうしてって…行ってほしいのかよ」
「ってゆーか普通に友達としてなら別に」
「………」
「あ、二人きりはさすがに嫌だよ。でもみんなとなら…」
「俺は嫌だ」
大地が立ち上がって私の隣に移動する。
「俺は真優だけでいい」
「………」
「何するのも真優がいい」
大地が私を抱きしめる。
いつもと違う空気がこれから始まる出来事に筋道をつけていく。
「腹いっぱいになった?」
「ま、まだ」
「…もう十分だろ」
大地が私の手のフォークを取ってテーブルに置いた。
コトンと小さくテーブルが鳴る。
フォークを抜かれた手の形を変えられぬほど私の体は緊張から動けない。
「真優…」
大地のキス。
キスなんて何度もしてきたのに今のキスは今までと全然違う。
その激しさにこれまで大地が抑えていたものに気づいた。
そんな大地がたまらなく愛しく思えた。

