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第16章 真優と大地

大地が熱い息を落として私の頭に手を乗せた。


「真優…もういいよ」


「………」


大地の言葉を無視して歯を立てないよう動くスピードを上げていく。
俯いた私が動く度、下を向いた胸がたゆたゆと揺れていた。
大地はそこに手を伸ばし本能に任せるよう触れている。


大地の表情は恍惚として下半身を熱くさせる。
胸の刺激がバネのように口の律動を高め、大地のものもそれに乗じて更に固く大きくなっていく。


「真優…ダメだ本当」


おでこに手を当ててそっと大地が押した。
でもそれくらいじゃ私は顔を離さない。
一心不乱に大地に尽くし、そしてその時が……


「――――！！！」


ビュルビュルと口の中に何かが放出された。
独特の匂いを放つそれはきっと…


「真優、出せ」


大地が口から引き抜いて私に叫ぶ。
だけど……


「…………」


コクン…
私はそれを呑み込んだ。


「バカ！」


口の端から飲み切れなかった精液が溢れ落ちる。
大地はシャワーを私に思いきり掛け、それを流した。


「や、苦しい！」


水圧にむせて咳き込むと大地が抱きしめて背中を撫でた。
シャワーを被った毛先から水滴がポタポタ落ちる。


「無理するなよ」


「無理なんて…そうしたかったから私…」


大地の肩に顔を埋めると耳元に恥ずかしそうな声が落ちる。



「挿れてい…？」


「…今出したばっかなのに？」


「ん、真優が健気だからもう…」


引き寄せられた腹部に感じる違和感に顔が赤くなってしまう。
持参した小袋を千切って大地が器用に着けていくのをぼんやりと見ていた。