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恋セヨ乙女
第17章 セックスレス
明け方、恭也の家の鍵を開けた。
オールで遊んだ後は必ず恭也に会いたくなる。


ベッドの膨らみを見つけ隣に潜り込むと薄っすらと目を覚ました恭也にあからさまに嫌な顔をされた。


「煙草臭い」


「…しょうがないわよ。じゃあシャワー浴びてこようかな」


「………」


興味ないと言いたげに恭也は私に背を向ける。
暖かなベッドから降りて服を脱ぎ、バスルームへ向かいシャワーを浴びた。


恭也のシャツを着て再び彼のもとへ戻ると恭也の背中が眠りながらも拒否してるように思えた。


それでも私は潜り込む。
背中に抱きつき彼の温もりを確かめる。


「恭也…」


お腹に回した手を服の中に滑り込ませた。
下着の上から撫でていると反応が始まる。


「ねぇ、シよ?」


耳元に囁いて耳たぶを食む。
恭也は寝返りを打ち私の手から逃れた。


「…どうして?」


「そういう気分じゃないんだ」



「もうずっとじゃない!」


もうずっと、私に指一本触れてくれない。


「…でも今、反応してたわよ」


「生理的現象だろ。あんなことすれば誰だって…」


「それならそれでいいわよ!」


「…うるさい鞠華、頼むから…」


グッと恭也の上に馬乗りになって肩を押さえつける。
驚いた恭也の目を真っ直ぐ見ながら自分のシャツのボタンを外していった。


抱いてほしい、恭也に。
熱いあの時間を私に――――





「…発情期の犬以下だな」


「………」


「万年発情してる分タチがわりーよ。今日は他の男に相手にされなかったのか?」


「……酷い」


私は恭也だから抱かれたいのに。
ボタンを外す指が止まると恭也がのそりと起き上がる。


「鞠華、俺……」


「……聞きたくない」


恭也の上から降りて着ていたシャツを脱ぎ捨てた。
そして自分の服を身に纏う。


「…こんな時間じゃまだ電車も動いてないだろ」


「心配される筋合いはないわ」


「鞠華…!」


「………」


呼び止める恭也を無視して玄関のドアを勢いよく閉めた。
まだ暗い朝に重い音が響くけど、いったいどれ程の人が気づくだろうか。



本当は引き止めてほしかった、強引に。
私の名を呼んでその腕で……


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