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恋セヨ乙女
第17章 セックスレス
あれから数日が過ぎた。
恭也から連絡はない。


クリスマスを終えた世間は忙しなく年末へ向かう。


「先生さようならー!」


「またね、よいお年を!」


講師をしているダンススクールの小学生組、今年最後のレッスンを終えスタジオを出ると小雪が散らついていた。


音楽を聴こうとヘッドフォンを手に取ったとき、その子に気づいた。


「……真優ちゃん!」


彼女…真優ちゃんは私を見て目を丸くした。


「こんなとこで会うなんて」


「偶然ね」


―――本当に偶然。この子には縁があると思う。
それから彼女と駅に向かう。


「クリスマスデートはどうだった?」


「…楽しかったです」


真優ちゃんは頬を染めて恥ずかしそうに話す。


「彼女さんは先生と――――」


「…鞠華、鞠華って言うの。私の名前」


「まりかさん…」


噛み締めるように彼女は名前を復唱した。


「鞠華さんは先生とどうでしたか?」


「……残念ながら先生とは過ごしてないの」


真優ちゃんは驚いて私に尋ねる。


「クリスマスなのに?」


「そう、」


「…先生の誕生日だったのに?」


「…………」


この子からその言葉が出るとはね。
私の忘れていた事をサラリと口に出した彼女に心が靄がかっていく。


面白くなさと純粋な疑問で私は尋ねる。


「よく知ってたわね、学校の先生の誕生日なんて…」


「……あ、だって学校でみんな騒いでたから、それで」


この焦り、緊張なのかしら誤魔化しなのかしら…
妙に慌てる彼女を見て冷静に思う。


それに、
品定めするように真優ちゃんを見る。


本来恭也の好みはこんな子なのだ。
ずっと恭也を見てきた私だから分かる。


私を抱かなくなった恭也、この子の名前を知らないとしらばっくれた恭也。
単に面倒だったのかそれとも……


「………」


でもまさか生徒に…ね。


「…未成年よ」


「えっ!?」


「な、何でもないわ」


さすがに生徒に手を出すような男ではないはずだ。
そしてこの子も…


それでも恭也の中にこの子がある気がしてならないのは何故なのだろう。

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