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恋セヨ乙女
第17章 セックスレス
先生の彼女、――鞠華さんに私が再び会ったのは、
それから一月ほど経った日の事だった。
学校帰り、なっちゃんたちと遊んだ帰り道、商店街のカフェの前でその人を見た。
「――――鞠華さん!」
初めて私から声を掛けた。
店先の小さな黒板を眺めていた鞠華さんは私の呼び掛けにパッと振り向く。
「あら真優ちゃん」
「こんにちは、何見てるんですか?」
一緒に覗き込むとそれはケーキビュッフェの看板で。
「ここのケーキ美味しいんですよ」
「そうなの?」
「たまに友達と来るんです」
「そうなんだ…私甘いものは殆ど食べないから」
“お勧めですよ”と一推ししてその場を去ろうとした時……
「あ、ねえ!…良かったら付き合ってくれないかしら」
鞠華さんに誘われた。
「あ…私で良ければ」
「ホント?私、真優ちゃんがいいの」
「…上手いですね」
「フフ、奢るから。さ、行きましょ♪」
背中を押され店内に入る。
通されたのは奥の角席で私たちは向かい合って座った。
「ドリンクとケーキが頼み放題なんです。店員さん呼んでお願いすれば…」
「へー、わざわざ行かなくていいのね?」
「ケーキは三つまで一度に頼めますよ。あ、ちなみにお残しはペナルティーです」
「ふーん、じゃあ早速頼みましょう」
鞠華さんが手を上げ店員を呼ぶ。
個々に好きなケーキと飲み物を頼むとほどなくしてやってきた。
小さなテーブルが可愛らしいケーキで埋まる。
「美味しそう!いただきまーす」
「いただきます」
私はフワフワのシフォンケーキをフォークで掬い口に運ぶ。
「おいひー!やっぱおいひい!」
「……本当に」
鞠華さんは言葉少なに呟いた。
気に入らなかったかな…なんて一瞬思った。
――――でも。
それから一月ほど経った日の事だった。
学校帰り、なっちゃんたちと遊んだ帰り道、商店街のカフェの前でその人を見た。
「――――鞠華さん!」
初めて私から声を掛けた。
店先の小さな黒板を眺めていた鞠華さんは私の呼び掛けにパッと振り向く。
「あら真優ちゃん」
「こんにちは、何見てるんですか?」
一緒に覗き込むとそれはケーキビュッフェの看板で。
「ここのケーキ美味しいんですよ」
「そうなの?」
「たまに友達と来るんです」
「そうなんだ…私甘いものは殆ど食べないから」
“お勧めですよ”と一推ししてその場を去ろうとした時……
「あ、ねえ!…良かったら付き合ってくれないかしら」
鞠華さんに誘われた。
「あ…私で良ければ」
「ホント?私、真優ちゃんがいいの」
「…上手いですね」
「フフ、奢るから。さ、行きましょ♪」
背中を押され店内に入る。
通されたのは奥の角席で私たちは向かい合って座った。
「ドリンクとケーキが頼み放題なんです。店員さん呼んでお願いすれば…」
「へー、わざわざ行かなくていいのね?」
「ケーキは三つまで一度に頼めますよ。あ、ちなみにお残しはペナルティーです」
「ふーん、じゃあ早速頼みましょう」
鞠華さんが手を上げ店員を呼ぶ。
個々に好きなケーキと飲み物を頼むとほどなくしてやってきた。
小さなテーブルが可愛らしいケーキで埋まる。
「美味しそう!いただきまーす」
「いただきます」
私はフワフワのシフォンケーキをフォークで掬い口に運ぶ。
「おいひー!やっぱおいひい!」
「……本当に」
鞠華さんは言葉少なに呟いた。
気に入らなかったかな…なんて一瞬思った。
――――でも。