この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋セヨ乙女
第19章 新しい季節
電車がホームに入りドアが開く。
私も新入生の集団もその子も同じ車両に乗り込んだ。
賑やかな彼女たちと対象に彼女は静かに本を読み続ける。
夢中で、というより本を開くことで周りを断絶しているような。
“私は彼女たちとは違うの”
そんな意地っ張りな声が聞こえてきそうな硬い雰囲気。
「………」
声を掛けるわけじゃないけど“楽しい三年間が送れますように”と私は願った。
彼女にすれば大きなお世話かもしれない。
でも、そこで過ごす意味は必ずあるはず。
そして与えられた状況を良くも悪くもできるのは自分次第なんだって……私はそう思うから。
私も新入生の集団もその子も同じ車両に乗り込んだ。
賑やかな彼女たちと対象に彼女は静かに本を読み続ける。
夢中で、というより本を開くことで周りを断絶しているような。
“私は彼女たちとは違うの”
そんな意地っ張りな声が聞こえてきそうな硬い雰囲気。
「………」
声を掛けるわけじゃないけど“楽しい三年間が送れますように”と私は願った。
彼女にすれば大きなお世話かもしれない。
でも、そこで過ごす意味は必ずあるはず。
そして与えられた状況を良くも悪くもできるのは自分次第なんだって……私はそう思うから。