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恋セヨ乙女
第19章 新しい季節
「真優、二人無事合格したら…旅行行かないか?」


真剣な目で大地が言った。


「旅行?いいね。行きたい!」


「よし、決定な」


大地が嬉しそうに頭を撫でる。


「……年が明けたらいよいよだね」


「真優頑張れよ」


「大地もね」



合格すれば私たちは離れてしまう。
電車で行けば二時間足らず……でも、大地が心配していたように気軽には会えなくなる。


それでも今は目標に向かって進むのみだ。



旅行というご褒美に更に士気を高めた単純な私。
年末が来てお正月が来て…
飛ぶように毎日は過ぎ私は本命の受験を迎える。



やれることはやった。あとは力を出しきるのみだ。



発表はネットでいいという私に大地は地元なんだから見に行くぞと一緒について来てくれた。



「大丈夫か?顔色悪いぞ」


「………大丈夫じゃない」



何度も落ちる夢を見た。その度に冷や汗をかいて飛び起きた。


「…連れてきて何だけど見てきてやろうか?」


大地は小心者の私を気遣ってくれたけど私は首を横に振る。



「ちゃんと自分で見る!」



人だかりの掲示板の人を縫いながら前へ出る。



「696、696…」



番号を一つ一つ目で追い600番を確認。
深呼吸してその先を見る。


「691、694、695…」


受験票と照らし合わせ二度見。


「696…」


「受かったな」


「間違いじゃないよね」


手が震える。受かった。私の努力が報われた。







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