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恋セヨ乙女
第19章 新しい季節
「おめでとう真優」
「ありがとう…」
「ハハっ、放心してんなよ」
「うん…」
「…次は俺の番だな」
気を引き締めるような大地の声。
兄弟の多い大地は何がなんでも国公立というところが本人の中であるようだった。
「旅行のために頑張って」
「旅行のためかよ」
「そうだよ」
大地に寄り添い手を握る。
今まで自分も受験生でありながら私を励ましてくれた大地。
今度は私が大地のために……
「…そうだな、合格しないことにはヤることもヤれねーからな」
大地は冗談めかして笑った。
「そうだよ」
私も冗談で返す。
そして二人で手を繋いで帰った。
それからより一層大地は受験勉強に真剣になり、地元大に進学する私は取り立てて大きな準備もなく卒業式を迎える。
「この制服着るのも今日が最後だなんてなんか実感ないよね」
「そうだね」
「私はまだエッチするとき着ると思うな♪」
「……ゆらの彼氏はマニアだよ」
私たち三人は卒業前に無事進路が決まっていた。
姉妹大に進学するゆら、専門学校に行くなっちゃん、そして無事A大に合格した私……
だから卒業式が終わったら三人で卒業パーティーをすることになっている。
「真優は大地くんと会わなくて本当にいいの?」
「だって明後日入試だし」
「遠恋かー」
「受かればね」
そう返事をしてみたものの受かると私は信じていた。
大地の努力は側でずっと見てきたから。
「学級委員、最後の仕事!ちょっと来て」
ちょいちょいとサナちゃんが手招きして私を呼ぶ。
「紅白饅頭配るから、ね」
「……はい」
サナちゃんについて長い廊下を渡り職員室へ。
「真優合格おめでとう」
トンとサナちゃんが私を突く。
「ありがとうございます」
「ウチの学校一般で受ける子ってそう多くないじゃない?最初聞いたときは正直推薦もらえばいいのにって思ったけど…今思えば真優らしいと思うわ」
「私らしい…?」
思わず聞き返す。
するとサナちゃんは悪戯に笑って教えてくれた。
「ありがとう…」
「ハハっ、放心してんなよ」
「うん…」
「…次は俺の番だな」
気を引き締めるような大地の声。
兄弟の多い大地は何がなんでも国公立というところが本人の中であるようだった。
「旅行のために頑張って」
「旅行のためかよ」
「そうだよ」
大地に寄り添い手を握る。
今まで自分も受験生でありながら私を励ましてくれた大地。
今度は私が大地のために……
「…そうだな、合格しないことにはヤることもヤれねーからな」
大地は冗談めかして笑った。
「そうだよ」
私も冗談で返す。
そして二人で手を繋いで帰った。
それからより一層大地は受験勉強に真剣になり、地元大に進学する私は取り立てて大きな準備もなく卒業式を迎える。
「この制服着るのも今日が最後だなんてなんか実感ないよね」
「そうだね」
「私はまだエッチするとき着ると思うな♪」
「……ゆらの彼氏はマニアだよ」
私たち三人は卒業前に無事進路が決まっていた。
姉妹大に進学するゆら、専門学校に行くなっちゃん、そして無事A大に合格した私……
だから卒業式が終わったら三人で卒業パーティーをすることになっている。
「真優は大地くんと会わなくて本当にいいの?」
「だって明後日入試だし」
「遠恋かー」
「受かればね」
そう返事をしてみたものの受かると私は信じていた。
大地の努力は側でずっと見てきたから。
「学級委員、最後の仕事!ちょっと来て」
ちょいちょいとサナちゃんが手招きして私を呼ぶ。
「紅白饅頭配るから、ね」
「……はい」
サナちゃんについて長い廊下を渡り職員室へ。
「真優合格おめでとう」
トンとサナちゃんが私を突く。
「ありがとうございます」
「ウチの学校一般で受ける子ってそう多くないじゃない?最初聞いたときは正直推薦もらえばいいのにって思ったけど…今思えば真優らしいと思うわ」
「私らしい…?」
思わず聞き返す。
するとサナちゃんは悪戯に笑って教えてくれた。