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恋セヨ乙女
第19章 新しい季節
どんな形であれ初めてのキスもペッティングも絶頂も…教えたのは先生だった。
誰にも言えない秘密を先生は私に背負わせた。
それを他の子にも…
ズキズキと胸が痛む。
それは先生の不特定多数の一人だった事実にだろうか。
鞠華さんを裏切った背徳感からだろうか。
それとも大地に対しての……
ぐちゃぐちゃな頭で廊下を駆け階段を降りる。
玄関まで走り靴箱に手をついて肩で大きく息をした。
…先生に触れられたところが熱い。
どうして先生なんだろう。
この感覚を与えてくれるのが大地ならこんな気持ちにならずに済むのに。
苦しさに押し潰されそうになりながらただ大きく息をした。
涙を呼吸で逃すようにただただ大きく……