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恋セヨ乙女
第19章 新しい季節
四月になって大学生活が始まった。
新しい友達もでき、サークルにも入り私の学生生活は順調に過ぎていく。
大地の方も楽しい学生生活を送っているらしい。
サークルにバイトに土日もなく活動しているようだった。
「毎週泊まりに来いよ」の約束はスムーズに守られず月に一度行ければいい方で、でも電話は毎日していた。
『…で、“ハンドメイドサークル”の方はどうなんだ?』
「今ね、編みぐるみ作ってるの」
『フーン、つーか真優手芸の趣味なんてあったか?』
「全然」
『なんで入ったんだよ…』
そう、私はハンドメイドサークルという女子ばかりのサークルに所属している。
理由と言われればいくつかあって、三年間と言えど女子校にいた私にとって男の先輩の軽いノリがどうも得意じゃないとか、見学に行ったとき作っていたテディーベアがすごく可愛かったとか、お喋りしながら黙々と手を動かすあの空気に惹かれたとか…
ゆらに話したら「せっかく共学なのに勿体ない」と呆れられたけど、入ってみたらやっぱり肌に馴染んで私の選択は間違いじゃなかったと確信している。
『冬になったら大地になにかつくってあげるね』
『おばさんが作ったの“私から~”とか言うなよ』
「言いません。……多分、」
大地も「ハンドメイドって何だよ!?」と驚いていたけど女子ばかりのサークルと聞いた途端「いいんじゃね?」と上機嫌になった。
一方大地は中学でやっていたバスケの名残からかバスケサークルに入り…こちらは男女混合楽しくやっているんだと思う。
…というのは憶測で、私が不安になるようなことは大地は決して言わないから。
「ま、せいぜい女子力でも上げておけよ」
「うん、大地は土日はまた試合?」
「友好試合だけどな。…来月は泊まり来いよ」
「うん。……あ、もうバイト行かなきゃ。またね、大地」
「おう、頑張れよ真優先生」
電話を切ってバイトの準備を始める。
夏休みが始まる少し前から家庭教師のバイトを始めた。
新しい友達もでき、サークルにも入り私の学生生活は順調に過ぎていく。
大地の方も楽しい学生生活を送っているらしい。
サークルにバイトに土日もなく活動しているようだった。
「毎週泊まりに来いよ」の約束はスムーズに守られず月に一度行ければいい方で、でも電話は毎日していた。
『…で、“ハンドメイドサークル”の方はどうなんだ?』
「今ね、編みぐるみ作ってるの」
『フーン、つーか真優手芸の趣味なんてあったか?』
「全然」
『なんで入ったんだよ…』
そう、私はハンドメイドサークルという女子ばかりのサークルに所属している。
理由と言われればいくつかあって、三年間と言えど女子校にいた私にとって男の先輩の軽いノリがどうも得意じゃないとか、見学に行ったとき作っていたテディーベアがすごく可愛かったとか、お喋りしながら黙々と手を動かすあの空気に惹かれたとか…
ゆらに話したら「せっかく共学なのに勿体ない」と呆れられたけど、入ってみたらやっぱり肌に馴染んで私の選択は間違いじゃなかったと確信している。
『冬になったら大地になにかつくってあげるね』
『おばさんが作ったの“私から~”とか言うなよ』
「言いません。……多分、」
大地も「ハンドメイドって何だよ!?」と驚いていたけど女子ばかりのサークルと聞いた途端「いいんじゃね?」と上機嫌になった。
一方大地は中学でやっていたバスケの名残からかバスケサークルに入り…こちらは男女混合楽しくやっているんだと思う。
…というのは憶測で、私が不安になるようなことは大地は決して言わないから。
「ま、せいぜい女子力でも上げておけよ」
「うん、大地は土日はまた試合?」
「友好試合だけどな。…来月は泊まり来いよ」
「うん。……あ、もうバイト行かなきゃ。またね、大地」
「おう、頑張れよ真優先生」
電話を切ってバイトの準備を始める。
夏休みが始まる少し前から家庭教師のバイトを始めた。