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恋セヨ乙女
第19章 新しい季節
思えばこの頃から少しずつ私の中で恋愛の比重は軽くなっていった。
考えなきゃいけないことも勉強しなきゃいけないことも沢山あった。
言い訳かもしれないけれど大地がそばに居ない分、空いた時間はそれらに回さざるを得なかったし何より夢に向かって邁進するのはいいことだと。
……きっと大地も賛成してくれると思っていた。
二人の間に最初に亀裂が入ったのは私が二年生になってのことだった。
この頃の私は葵ちゃんの家庭教師に加え塾の講師もやっていた。
その塾には同じ大学に通う一つ上の先輩も働いていた。
その人…佐藤さんの彼女が私のサークルの先輩ということもあり佐藤さんには色々気にかけてもらってもいた。
佐藤さんと彼女はラブラブで私とは純粋な先輩後輩でしかないのだけど……
そう思えない人も世の中には確実に居た。
それは他でもない大地のことで……
私は大地の甘えん坊や寂しがりを知っていながら見抜いていなかった。
嫉妬に狂う大地の危うさに。
考えなきゃいけないことも勉強しなきゃいけないことも沢山あった。
言い訳かもしれないけれど大地がそばに居ない分、空いた時間はそれらに回さざるを得なかったし何より夢に向かって邁進するのはいいことだと。
……きっと大地も賛成してくれると思っていた。
二人の間に最初に亀裂が入ったのは私が二年生になってのことだった。
この頃の私は葵ちゃんの家庭教師に加え塾の講師もやっていた。
その塾には同じ大学に通う一つ上の先輩も働いていた。
その人…佐藤さんの彼女が私のサークルの先輩ということもあり佐藤さんには色々気にかけてもらってもいた。
佐藤さんと彼女はラブラブで私とは純粋な先輩後輩でしかないのだけど……
そう思えない人も世の中には確実に居た。
それは他でもない大地のことで……
私は大地の甘えん坊や寂しがりを知っていながら見抜いていなかった。
嫉妬に狂う大地の危うさに。