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恋セヨ乙女
第20章 沙映子
大地がドサッとベッドに倒れ込むとすぐに寝息が聞こえ始めた。


「……ったく、重いっつーの」


大地の寝顔をまじまじ見る。
無駄に整った顔して……憎ったらしい。



大地の前髪をそっと払うとなんとも言えない気持ちになった。


「…だーいち、」


彼女と別れちゃえばいいのに。
きっと私の方が大地の事を理解できると思う。


触れたくて触れたくて、もう一度髪に触れた。


「真優?」


薄目を開けた大地が寝ぼけて私の手に触れる。
ドキッとした。
大地は私の指先をキュッと握る。



「バッ…違う!間違えんな」


握られた手はそのまま大地を叱る。
他の女なんかと間違えるな。


大地は聞いているのかいないのか、そのまま私の手を引いた。


「うわっ!!」


ドサッ!
大地の上に倒れ込む。大地は「捕まえた」と言わんばかりに私の腰を抱えた。


「離せ大地!」


「真優…会いたかった」


腰の手を上に滑らせ大地が頭を撫でる。


「………」


大地は彼女にはこんな風に優しいんだ。
勘違いされてることが悔しいのに彼女を通じて受けた大地の愛が心地よくて、手のひらが気持ち良くて
それ以上何も言えない。


……愛されたい、大地に。
大地が欲しい。
「真優」じゃない私を見て欲しい。



大地の彼女なんて大嫌いなのに羨ましい。
あんな風に大地に愛されて…

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