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恋セヨ乙女
第21章 浮気の境界線
鈍器で頭を殴られたような痛みが襲う。
まさか…
世間一般でいう「浮気」をしてしまったということなのだろうか。
「つーかさ、ちょっとくらい覚えてないワケ?」
「………」
夕べの記憶を探る。
夕べ…明日は真優に会えると嬉しくて…
確かに飲みすぎた気がする。
真優に会いたいと…
真優を抱きたいと…
真優の夢を見た。
夢でしたキスの感覚、舐め合う感覚…
それは妙にリアルでどこか違和感があって…
まさか…アレが…
「………」
頭を抱える。
「…罪悪感?」
「……なんてもんじゃねーよ」
「でも…相手が良かったね大地、私他人に言ったりしないし」
「そういう問題じゃねーだろ」
「それに…最後まではしてないから浮気じゃないよ…良かったね…」
……浮気じゃない?
いや、立派な浮気だろ。
それでも「最後」まではしていないことにほっとした。
「…つーか何時だ?」
カーテンの方を見れば外が明るいのは一目瞭然だった。
家に来る日、必ず真優は少しでも俺と長く居たいと早い電車で来てくれる。
瞬時に携帯を探し時間を見るとそろそろ来てもおかしくない時間で…
「……こんなことになって悪いけど今日は用があるんだ。帰ってくれないか?」
「……シャワー貸してよ」
「悪い、沙映子」
「シャワー貸して…アンタの精子つけたまま帰れって言うの?」
「せ…」
「……借りるから」
沙映子は無理矢理バスルームに歩いていく。
「………」
沙映子の背中を見ながらとにかく真優に連絡だと思った。
…アイツがどこまで来てるか確かめなければ。
通話画面を開きかけて電話じゃマズイかもしれないとLINEを送る。
――――すぐに返ってきた返事から、あと30分程だろうと推測し風呂を出る沙映子を祈るような気持ちで待っていた。
まさか…
世間一般でいう「浮気」をしてしまったということなのだろうか。
「つーかさ、ちょっとくらい覚えてないワケ?」
「………」
夕べの記憶を探る。
夕べ…明日は真優に会えると嬉しくて…
確かに飲みすぎた気がする。
真優に会いたいと…
真優を抱きたいと…
真優の夢を見た。
夢でしたキスの感覚、舐め合う感覚…
それは妙にリアルでどこか違和感があって…
まさか…アレが…
「………」
頭を抱える。
「…罪悪感?」
「……なんてもんじゃねーよ」
「でも…相手が良かったね大地、私他人に言ったりしないし」
「そういう問題じゃねーだろ」
「それに…最後まではしてないから浮気じゃないよ…良かったね…」
……浮気じゃない?
いや、立派な浮気だろ。
それでも「最後」まではしていないことにほっとした。
「…つーか何時だ?」
カーテンの方を見れば外が明るいのは一目瞭然だった。
家に来る日、必ず真優は少しでも俺と長く居たいと早い電車で来てくれる。
瞬時に携帯を探し時間を見るとそろそろ来てもおかしくない時間で…
「……こんなことになって悪いけど今日は用があるんだ。帰ってくれないか?」
「……シャワー貸してよ」
「悪い、沙映子」
「シャワー貸して…アンタの精子つけたまま帰れって言うの?」
「せ…」
「……借りるから」
沙映子は無理矢理バスルームに歩いていく。
「………」
沙映子の背中を見ながらとにかく真優に連絡だと思った。
…アイツがどこまで来てるか確かめなければ。
通話画面を開きかけて電話じゃマズイかもしれないとLINEを送る。
――――すぐに返ってきた返事から、あと30分程だろうと推測し風呂を出る沙映子を祈るような気持ちで待っていた。