この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋セヨ乙女
第21章 浮気の境界線
沙映子の風呂は長くて生きた心地がしない。
それも自業自得か…


やっと出てきたと思えば髪を乾かすからドライヤーを貸せという。


鏡を見ながら髪を乾かす沙映子を隣に真優と鉢合わせることがないことだけを祈る。


「……さて、帰るか」



ドライヤーを止めた沙映子が髪を整えて立ち上がる。


「ああ、悪いな…」


「…………じゃ、また」




何事もなかったように素っ気なく沙映子は家を出て行った。
俺はほっとしてため息をつく。


「…………」



静かになって浮かぶことは過ちを犯してしまったこと。
どうして俺はそんなことを……



取り返しのつかないことをしてしまったと自分を責めながら、何としても真優にだけは知られてなならないと思い立ち上がる。


もうすぐここに真優が来る。


とにかく落ち着かなくてはいけない。
怪しまれる要素は極力消さなくてはならない。


深呼吸を繰り返し自分に言い聞かせる。
…最後まではしていない、
俺が抱いたつもりでいたのは真優なんだ。


真優なんだ…




「……よし、」



俺が抱いたのは真優だ。
真優としかするつもりなんてない。


「……よし」



何回も言い聞かせながら真優を待った。
思えばそんなものは無意味で酷く滑稽なことだともっと早くに気づくべきだった。









/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ