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恋セヨ乙女
第21章 浮気の境界線
それから電車に揺られ二時間弱、生まれ育った町に着いた。


真優に電話をしても繋がらない。
LINEを入れても既読にならない。


……もしかして拒否されてるのかと不安になった。
あの数日間で真優の気持ちが変わっていたら…自分を棚に上げ真優の過去を責めたことに幻滅されていたら…


あいつに対してはいつも自信なんてない。
高校の時から真優を友達に会わせると「可愛い可愛い」と羨ましがられた。


それは自慢でありながら不安でもあった。
他人に自慢したい反面で誰にも見せたくない。
大学に入ってからも俺の知らない交遊関係が怖かった。
真優がいつか心変わりするんじゃないかって…
怖かった。


付き合い始めて4年。
飽きるどころか余計好きになって離れて暮らす毎日が苦しかった。


真優の居ない人生なんてもう考えられない。
こんなことで真優が俺から離れてしまったら…


大友に言われた二言を思い出す。
真優の過去を許す、自分の過失を謝る。


…真優の過去。それは本当は薄ら分かっていたことだった。
あの副担を捕まえて問い詰めたこともあった。


「…あの嘘つきロリコン教師め」


あの時、認められていたら俺はどうしただろう。
“卒業したら分からないけどね”
冗談とも本気ともつかない口調が蘇る。


「…………」


まさか…思い出してなんてことねーよな?


今は何を考えても不安になる。
とにかく一刻も早く真優に会いたい。
駅から実家までを歩きながら自然と足が速まっていた。
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