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恋セヨ乙女
第21章 浮気の境界線
「でも絶妙でしょ?彼氏とうまくいってないところに吉野先生参入!とか」
「……本格的に話がややこしくなりますよ」
「ん?」
「いや、なんでも…」
それからサナちゃんと別れ、私はぼんやり考えていた。
もしこの実習で先生と再会していたら…私は…
でも、現実はそううまくなんてできていない。
大地との事はどうしたいのだろう。
私が大人になれば…大地ともまた上手くいくのだろうか。
それから残り一週間、実習の傍らで考え続けた。
これからのことばかりを考えていたけれどふいに昔の二人を思い出したら優しい記憶ばかりが溢れてきた。
大地に告白された日の事、「早く俺を好きになれ」と弱気な大地の可愛い強がり、大地の告白を受けとめた日、初めて手を繋いで初めてキスをして…クリスマスイヴの夜に結ばれたこと。
大地はいつだって側に居ていつだって優しかった。
もし私が大人になることで昔に戻れるなら…
実習が終わった金曜日、私はその日のうちに大地のもとへ向かった。
ちゃんと話がしたかった。
会って話して…昔みたいに戻れたらって…
「……本格的に話がややこしくなりますよ」
「ん?」
「いや、なんでも…」
それからサナちゃんと別れ、私はぼんやり考えていた。
もしこの実習で先生と再会していたら…私は…
でも、現実はそううまくなんてできていない。
大地との事はどうしたいのだろう。
私が大人になれば…大地ともまた上手くいくのだろうか。
それから残り一週間、実習の傍らで考え続けた。
これからのことばかりを考えていたけれどふいに昔の二人を思い出したら優しい記憶ばかりが溢れてきた。
大地に告白された日の事、「早く俺を好きになれ」と弱気な大地の可愛い強がり、大地の告白を受けとめた日、初めて手を繋いで初めてキスをして…クリスマスイヴの夜に結ばれたこと。
大地はいつだって側に居ていつだって優しかった。
もし私が大人になることで昔に戻れるなら…
実習が終わった金曜日、私はその日のうちに大地のもとへ向かった。
ちゃんと話がしたかった。
会って話して…昔みたいに戻れたらって…