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恋セヨ乙女
第22章 新生活
「じゃあまた」
「ハイ、また明日」
アパートの前で先生と別れて部屋に戻る。
「…気になる人か」
それはどんな人なんだろう。
鍵を開け一人部屋に入る。
「ただいまー…おかえりー」
独り暮らしって思ったより寂しい。
話す相手もいないから、手を洗って着替えたら早速夕飯作りに取りかかった。
…料理は大地のところで作っていたから大学時代それなりに勉強はした。
こんな風に野菜を切っていると必ず後ろから甘えて邪魔した大地。
……今どうしているのだろう。
悔しいし考えたくなんかないけど気になってしまうのも事実だった。
そして甘く懐かしい思い出と共に浮かぶのはあの日の裏切り。
それは今だに私の胸を曇らせる。
ピンポーン
インターホンが鳴った。
「誰?」
引っ越してきたばかりの私の元に訪ねて来る人なんていないからセールスだろうか。
チャチャっと断るつもりでモニターに出るとそこに見えたのはさっき別れたばかりの…
「先生……」
躊躇いなくドアを開けると先生が袋を差し出す。
「これ母親から」
チラリと見えた中身は真っ赤なイチゴでその可愛らしさと瑞々しさにホロリとした。
「この間お菓子くれたんだって?それがすごく美味かったらしくて」
「………」
「鈴村さん?」
「ハイ、また明日」
アパートの前で先生と別れて部屋に戻る。
「…気になる人か」
それはどんな人なんだろう。
鍵を開け一人部屋に入る。
「ただいまー…おかえりー」
独り暮らしって思ったより寂しい。
話す相手もいないから、手を洗って着替えたら早速夕飯作りに取りかかった。
…料理は大地のところで作っていたから大学時代それなりに勉強はした。
こんな風に野菜を切っていると必ず後ろから甘えて邪魔した大地。
……今どうしているのだろう。
悔しいし考えたくなんかないけど気になってしまうのも事実だった。
そして甘く懐かしい思い出と共に浮かぶのはあの日の裏切り。
それは今だに私の胸を曇らせる。
ピンポーン
インターホンが鳴った。
「誰?」
引っ越してきたばかりの私の元に訪ねて来る人なんていないからセールスだろうか。
チャチャっと断るつもりでモニターに出るとそこに見えたのはさっき別れたばかりの…
「先生……」
躊躇いなくドアを開けると先生が袋を差し出す。
「これ母親から」
チラリと見えた中身は真っ赤なイチゴでその可愛らしさと瑞々しさにホロリとした。
「この間お菓子くれたんだって?それがすごく美味かったらしくて」
「………」
「鈴村さん?」