この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋セヨ乙女
第22章 新生活
それから先生とマユとの散歩は日課のように続いた。


学校では新学期の準備に新人研修、時間は瞬く間に過ぎ始業式を迎える。


「鈴村真優です。担当教科は国語です。よろしくお願いします」


体育館のステージで新任の挨拶をするも生徒たちの反応は薄い。


ただ視線をビシビシ感じた。


教室でのHRも女子校のノリとは全然違って…


「とりあえず先生、挨拶して」


「はい、さっきも体育館でしましたが改めて。鈴村真優です。よろしくお願いします」


――――――シーン


あれ?と思い顔を上げると一番後ろの男の子が手を挙げた。


「質問いいっすかー」


「変な質問するなよ」


「先生処女ですかー」


「えっ…」


なんか息吐くように凄いこと…


思わず答えに詰まる。顔が赤くなる。
すると教室が密かにざわめきだした。


「彼氏いますか?」


「い、いません」


「何カップですか?」


「………」


「おっぱい触らせてくれますか!?」


「だ、ダメ」


思わず胸を押さえ隠すと「うおー!」と興奮した声が響く。
先生に助けを求めチラリと振り向くとひどく冷たい目でこの光景を見ていた。


それからため息をついて立ち上がり私の隣に立つ。


「真優先生の代わりに俺が答えてやる」


「何でよっしーが答えんだよ!」


「俺が育ての親みたいなもんだからだよ」


「や、やらしー!よっしーやらしー!」


皆の野次を気にすることなく先生は話を続ける。
ただその内容が・・・


「真優先生が処女かどうかはお前らには必要ない情報だ、カップも然り」


私はもういたたまれない気持ちでそこに立っているだけで精一杯だった。


「ただ胸が触りたいっていうなら先に俺が触ってからだ!」


「!!!!」


その途端、生徒たちの大ブーイング。


「せ、先生!」


先生は私を見て僅かに笑う。


「そんなことより連絡事項話すぞ、ちゃんと聞いてろよー」



ブーブー言いながらも生徒たちは静かになる。
……あれ?波が収まった。


それから先生の斜め後ろでHRの様子を見ていた。


先生のクラスのまとめ方は多分私にはとても真似できる芸当じゃないけど「男子校」という場所が少しだけ分かった気がした。
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ